肩こりから、頭が痛くなったり熱が出る場合はあるか

肩こりから頭痛というのは、よくあることだと思います。私も、最近、朝ガチガチに首・肩が強張ってると自覚した後、1時間後に頭痛がしましたから。熱はあまり聞きませんね。風邪でしょうか?

頭痛の分類

〇日常的に起こる頭痛:風邪や二日酔いで起こる頭痛で、原因が解消されれば自然と治る。

〇慢性頭痛:原因となる他の病気がなく、繰り返し起こる頭痛。頭痛全体の約80%はこのタイプ。「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」に分けられる。

〇脳の病気に伴う頭痛:くも膜下出血や脳出血など他の病気が原因で起こる頭痛。急激に激しい痛みが生じることが多く、生命の危険にさらされることもあるので、注意が必要。

肩こりと頭痛

上記の分類で、肩こりが原因で起こる頭痛は、慢性頭痛の中の「緊張型頭痛」です。

緊張型頭痛:首や肩の筋肉の緊張が引き起こす頭痛。多くは肩こりが見られ、後頭部から頭頂部にかけてズキズキします。「肩こり頭痛」とも「筋収縮性頭痛」とも呼ばれます。よく「ヘルメットをかぶったような圧迫感」と表現されます。また、肩や首の強いこり、めまい、ふらつき、全身のだるさなどを伴うこともあります。ときどき頭痛がするタイプ(反復性緊張型頭痛)と、毎日のように頭痛が続くタイプ(慢性緊張型頭痛)とがあります。

緊張型頭痛が起こるしくみ

緊張型頭痛は、身体的ストレスと精神的ストレスによって引き起こされると考えられています。

身体的ストレスとは、体を前かがみにしたパソコン操作や、うつむき姿勢でのスマホ操作、車の運転、就寝時の高さの合わない枕など、不自然な姿勢を長い間続けることや、体の冷えなどがこれに当たります。それらにより、首から肩にかけての筋肉が緊張し、こった状態になり、頭痛を引き起こします。また、運動不足も頭痛の原因となります。

家庭内や職場でのトラブルなどの精神的ストレスも、神経や筋肉の緊張を高め、頭痛を引き起こすことになります。精神的ストレスの場合は、筋肉が緊張しなくとも頭痛を引き起こす場合もあります。

眼精疲労と頭痛

私の経験上、眼精疲労(眼の酷使による網様体筋や外眼筋の疲労)からくる頭痛が最も多いように思えます。眼精疲労からくる頭痛は「緊張型頭痛」と「片頭痛」の両方を持っている方もおられ、肩こりを伴う場合もあります。

眼精疲労の主な原因は、以下の4つが挙げられます。
・パソコンやスマホ、TV、読書などで目を酷使している
・近視や乱視、白内障・緑内障など、もともと目の病気を持っている
・メガネやコンタクトレンズの使い方が不適切(度が合わない、汚れがあるなど)
・ドライアイ

目を酷使すると、網様体筋(レンズの厚みの調整)だけでなく、外眼筋(上直筋・下直筋・外直筋・内直筋・上斜筋・下斜筋)も目の焦点を合せるために使われるため疲労します。

目が疲れると目の奥が痛くなったり、頭痛を伴ったりことがあります。脳の中で、痛みの信号が吐き気を司る部分と連動しているため、目を酷使すると吐き気をもよおすのです。

また、疲れ目と肩こりは関係していて、首や肩のこりが目に及ぶ場合もあれば、目を酷使することで首、肩などの筋肉や神経に負担をかけ、肩こりになる場合もあるのです。

風邪と肩こり

風邪をひくと、熱が出ることがありますよね。これは、体の免疫システムが風邪のウィルスや細菌と戦っているときに熱が出ます。その時、ゾクゾクして寒気がします。寒気がすると全身の筋肉を緊張させます。よって、肩こりにもなります。

また、体の節々も痛くなります。これは、この免疫システムで戦っているときに、サイトカインという物質が発生し、血液を介して体中を巡ります。そして、このサイトカインが肩や首の関節に留まったら肩こりを引き起こします。

後、風邪ではないですが、髄膜炎を発症したときにも頭痛・発熱・肩こりを引き起こします。ただ、この場合は非常に重篤化する危険性が高いので、すぐに病院へ行きましょう。見分けるポイントは、発熱と項部硬直(首筋がガチガチに固まり、首が曲がらなくなる)です。

まとめ

肩こりから頭痛はありますが、肩こりから発熱は考えられません。逆に、発熱から肩こりや頭痛はあり得ます。肩こりにより血液循環が悪くなり、免疫力が低下して風邪や髄膜炎を発症すると考えるなら、間接的に肩こりから発熱は言えるのかもしれませんが。


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