ストレスと腰痛

ストレスが溜まると、よく肩がこると言われますよね?首がコリ、頭痛を訴えられる方も多いです。しかし、腰痛にも関係するんですよね、実は。

先生、両手に力が入らないんです!

今朝、1本の電話が入りました。当院に通院されて4ヵ月が経過し、経過も良好で、現在2週間に1回の頻度で通院されている女性からでした。突然どうしたのだろうかと訝しく思ったのですが、取り合えず本日来院していただくことにしました。

この方、もともと腰痛・右下肢痛で通院されていたのですが、首・肩もガチガチで、全身過緊張状態でした。ところが、腰と右下肢の症状以外はあまり自覚がなく、首・肩の筋肉を摘まんでも、痛くないという反応でした。本来、痛みに対して耐性が強い体質なんだと思われます。

家事やら実家の仕事の手伝いやらで、体を酷使する状況でしたので、姿勢や疲労の蓄積で全身の歪みや筋膜の癒着が生じたのだと考えていました。現に、それに即した施術で、症状は劇的に改善されましたし、経過も順調でした。

先週、長男さんの大学受験の合格発表日だった

実は、この方の長男さんは非常に優秀で、超難関国立大学の受験を控えた受験生だったのです。そのことは以前からお聞きしていたのですが、楽しそうに話されるので、自慢の息子さんなんだなぁくらいにしか感じていませんでした。

無事に合格されたのですが、合格発表が近づくにつれ緊張が極限状態に達していたのでしょうね。ご本人は無自覚なのですが、潜在意識レベルで緊張し、全身力が入りまくっていたことは容易に想像できます。合格されてほっとされたはずですが、まだ実感がないとのことなので、脳の方がまだ開放されておらず、全身過緊張状態がまだ継続していたと思われます。

現に、ほんの数日前施術し、すっかり楽になって帰られたのに、本日来院されて確認してみますと、全身過緊張で、特に頸部から両上肢にかけてガチガチでした。この数日、何か重労働されたかお聞きしても、全く心当たりないとのこと。合格が決まってボーっとしていたので特に両手を酷使することは全くしていませんとのことでした。

にもかかわらず、これほどの症状が出ているのです。つまり、考えられるのは受験という大きなストレスを長期に渡って受け続け(中学からだと6年間)、受験に近づくにつれ、そのストレスが極限まで高まったのだと推察されます。さらに状態を悪くしたのは、ご本人は全くそのことをストレスとは感じていないと思い込んでいたことです。

ストレスを自覚していれば、自ずとそれを解消しようとします。しかし自覚していないと、ストレスはどんどん蓄積されていってしまいます。そのことをしっかり伝え、ご本人も納得されましたので、施術後、劇的に改善されました。これも、信頼関係がしっかり築かれていたからこそのなせる業です。このことを素直に受け入れられるか、否定的に捉え本心から受け入れられないかでは大きく結果が変わってしまいます。

最初の腰痛もストレスが原因?

今から考えると、当初訴えられていた腰痛・右下肢痛も多分にストレスの影響が大きかったと考えられます。姿勢や疲労の問題もあったでしょうが、本日の体の状態を見ますと、腰痛時に硬かった部分が、また以前のように硬くなりつつありましたので、ストレスが引き起こした痛みだと推察されます。

このように、無自覚のストレスがいろんな体の不調を引き起こします。
と言うか、長年治らない腰痛の場合、何らかのストレスが根本原因ではないかとさえ思えます。

長年の腰痛で悩まれている方は、今一度ご自身のストレスについて考えてみてください。
ご自身ではストレスではないと感じていても、実は潜在意識の奥底ではストレスだと感じている場合がほとんどです。この奥底のストレスを自覚することが非常に大切です。

あなたの心の奥底の訴えが、腰痛という形で具現化することにより、警告しているのかもしれません。


堺肩こり・腰痛センターでは、基本手技であるDRTにより自然治癒力を向上させますので、『つらい腰痛』や『股関節の痛み』に対して、より精度の高い施術が可能です。
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