自宅でできる腰痛を和らげる方法

以前のブログにも書きましたが、腰痛と言っても、その原因は千差万別です。
そこが分からなければ、実際のところ、アドバイスの仕様がないのです。適当に腰痛体操やストレッチの仕方を伝えることは、た易いのですが、逆に悪くなる恐れのあることを伝えることは、私にはできません。

あっ、ちょっと腰が張るとか、日常生活を普通に送れるレベルの方は、別にやられても問題ありませんので。ここは誤解しないでくださいね。ただし、そのレベルの方なら、特に何もしなくても、いつの間にか治ってしまうと思いますが（笑）人間には、自然治癒力と言って、本来自分で治してしまう力が備わっているのです。

ここでは、日常生活に支障が出るレベルの腰痛の方の話をしますので。
まず、その腰痛は急性か慢性かで対処法は大きく変わります。
この区別をあなたはできますか？できないなら、専門家に診てもらいましょう！

初めて腰痛になったとか、久々に腰痛になったとかの方は急性腰痛の可能性が高いです。あと、じっとしているのにズキズキ痛む（安静時痛）方も急性の可能性が高いです。この場合は、まず安静にし、ズキズキする部分を冷やしましょう。間違えても、腰痛体操やストレッチはダメダメ！逆にどんどん痛みがひどくなります。

どこかで耳にした腰痛は温めると楽になるということを思い出して、お風呂に入ったりしてませんか？これも全くダメです。急性痛なら、確実に症状はひどくなります。ぎっくり腰なら、数時間後、足腰が立たなくなることがよくあります。そうなると完全に炎症症状を悪化させてしまいましたので、最低3日間は何をしてもダメです。状態によっては1週間くらい炎症が引かない場合もあります。

この場合なら、自宅でできることと言えば、安静にして患部を冷やすということです。

はいと言いたいところですが、そういうわけにはいきません。やはり何が原因かによります。腰椎圧迫骨折なら、絶対安静です。急性期から慢性期に移行しても、患部に無理なストレスはかけない方がいいので、医師や専門家の指導を受けましょう。高齢者で骨粗しょう症の場合がほとんどですので、骨は脆くなっています。

この区別をするには、整形外科に行き、X線やMRIをを撮影してもらい、診断を仰ぎましょう。その上で、自宅でやっていいことと悪いことの判断ができるのです。腰椎椎間板ヘルニアでは体の前屈（前かがみ）はダメで、腰部脊柱管狭窄症では体の後屈（そり腰）がダメです。つまり正反対の動作がダメなのです。

この理屈も知らないまま、腰椎椎間板ヘルニアなのに、体を丸める体操やハムストリングス（太ももの裏の筋肉）のストレッチをしたらどうなってしまいます？当然、余計にひどくなってしまいますよ！腰部脊柱管狭窄症なのに、腰を反る体操をしたら？同じくひどくなりますよ。足が痺れたり、ますます歩きにくくなってしまいます。

あと、ちょっとマニアックな話ですが、後縦靭帯骨化症や黄色靭帯骨化症の方なら、過度の背骨を動かす運動をしてしまうと、脊髄損傷になる可能性があります。尻餅をついただけで脊髄損傷になってしまった方を担当したことがあります。特に頸椎に問題がある場合、首の運動をするだけで脊髄損傷ってことにもなりかねません。

こういうことがあるので、安易に腰痛と一括りにしてしまい、この体操やストレッチをすればたちどころによくなるなんてことは言うべきではないのです。TVでは多分にその傾向が強いですね。当院に通われている方の中にも、TVで言われている同じ体操やストレッチをしてひどくなったと大騒ぎされる方が少なからずおられます。

専門家に診てもらい、その指導のもとで行われるセルフエクササイズは問題ないと思います。ただし、その目的はしっかり聞いておく必要はありますが。

当院ではセルフエクササイズはほとんど指導いたしません。それよりも、日頃の姿勢を口やかましいほど指導いたします。姿勢の悪さこそが腰痛を作り出す元凶だからです。

自宅でできることを探しておられるということは、いちいち病院や治療院へ行く必要はないと考えられているのかもしれませんが、日常生活に支障をきたしたり、1ヶ月以上治らない場合、何か問題があると思われますので、是非とも専門家に相談してみてください。結局、それが早道になるのです。

堺肩こり・腰痛センターでは、腰痛専門院として、多くの腰痛患者さんの治療に実績があり、あなたのご期待に応えれるものと自負しております。

自己判断で自宅で腰痛を何とかしようとしても、それ相応の知識がなければ、むしろ悪くなる恐れがあります。

腰痛でお悩みの方は、メール・お電話でお気軽にお問い合わせください。

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