五十肩の症状と治療について

五十肩についてご存知でしょうか。
五十肩とは、中年以降に発生する肩関節の痛みと、動きの制限を伴う病気の総称です。肩関節とその周辺組織に炎症をきたすため、部位・炎症の程度により様々な症状を起こします。

原因は、まだはっきりと分かっていません。しかし、腕を上げた状態で長時間作業をしたりすると発症しやすいようです。無理な姿勢をとったり、打ち身が原因で発症することもあるようです。骨の老朽化とも言われています。

主な症状は、肩が痛い・腕が上がらないなどです。いったん症状が出ると、衣服の脱ぎ着ができない・背中がかけない、など、日常生活に支障をきたしたりします。

五十肩の治療は、ほとんどの場合、薬で炎症を抑えることから始まります。その後、肩関節を動かす体操をします。他にも、温熱療法など色々とあります。

これらの方法で改善しない場合には、生理食塩水で間接法を広げるように注入を繰りかえす透視下間接内パンピングや、手術を勧めることもあるようです。手術には麻酔下に間接鏡を挿入して癒着を剥離する方法などが行われています。

今回は治療法の中で、整体を紹介したいと思います。

ここで注意しておきたいのは、整体をする前に症状を把握しておく事です。整体は、すべての症状に効くとは限りません。特に、肩を動かさなくても痛みを感じる急性期に整体を行うと、症状が悪化する可能性があります。急性期はアイシングをして安静にしておくことが必要です。

肩を動かすと痛みを感じる慢性期に行うのがベストです。硬くなり緊張した筋肉や関節をほぐし、血行促進をはかります。
経験豊富な整体師による適切な治療を行うことが大切です。

もう一つ、自分で痛みを和らげるツボを紹介したいと思います。
肩の背中側にある肩井と、表側にある雲門、肩先にある肩ぐうが痛み緩和に対応するツボです。

力任せに押したり、長時間やりすぎるのは悪化させてしまうので注意してください。ひどい時はさするだけでも十分です。
押すときは、一押し三秒から五秒でゆっくり離し、数分間断続的に行います。

ツボ押しは自分でもできますが、力加減やツボの位置など、プロならではのテクニックを感じる意味でも専門家にやってもらうのがお勧めです。

五十肩を予防する意味でも、日ごろからの自分の癖を見直すことが大切です。荷物の持ち方や姿勢など、自分の癖が積み重なり発症する恐れもあります。

隙間時間にストレッチをするなど、体の緊張をほぐすことを心がけましょう。
小さな心がけが五十肩の予防に繋がります。

堺肩こり・腰痛センター