自宅でできる五十肩の治し方

五十肩は、正式名称を「肩関節周囲炎」といい、肩の腱や関節包が固くなるものです。五十肩の原因は、筋力が低下することによって、血行が悪くなったことが原因となります。老化が始まると体を思うように動かせなくなり、筋力が低下していきます。それに伴って、姿勢が悪くなったり体の歪みがでてきたりして、五十肩になるというわけです。

五十肩には、安静期と拘縮期とが存在します。痛みが強い安静期を過ぎると、痛みがある程度治まった拘縮期となります。痛みが治まってきたということは、炎症が治ってきたということです。

炎症が治る時には、「癒着」が起こります。癒着が進むと、今度は痛みのためではなく、癒着のために肩が動かせなくなってしまうのです。それを回避するためには、拘縮期に適切な治し方をする必要があります。

この病気になって、夜眠れないほどの激痛に悩まされる方も少なくありません。肩は、日常的に使う部位となりますので、肩に痛みがあったり、スムーズに動かなかったりすると、日常生活に支障をきたしてしまいます。

痛みがひどい時には安静にし、治まってきたらリハビリを行いましょう。痛いからといって、何も対処しないでいると、癒着してしまい、肩は元通りには動かなくなります。

ご自分でできる対処法として、五十肩の原因である姿勢の悪さや、体の歪みをとるために、ストレッチを行いましょう。首から肩にかけての筋肉の緊張をほぐすストレッチは、非常に有益な対処法となります。

ストレッチを行う際には、まず体を温めてから行うようにすることがポイントです。入浴して全身を温めてから行うのがベストなのですが、入浴中に浴槽の中でストレッチを行うという方法もあります。身体を温めてから、肩を回しましょう。

肩の周辺の筋肉を重点的ほぐすストレッチについては、右手で右肩を、左手で左肩をつかみます。前回りと後ろ回りとに、ぐるぐる回すだけの簡単な方法です。ゆっくりと、1日5セット以上行うようにしましょう。

拘縮期のリハビリは、病院でも自宅でも行うことができます。整形外科や整骨院では、リハビリを行う以外にも、電気をあてるという治し方もあります。また、非常に痛みが強い場合には、消炎鎮痛剤が入った注射で治療することもできます。

ちなみに、自宅でできる治し方として、ツボ押しもあります。肩甲骨のくぼみは、天宗(てんそう)と呼ばれるツボであり、肩のコリをほぐすツボとなります。親指の腹で5秒ほど押したり、さすったり、揉んだりしてみましょう。堺市整体

堺肩こり・腰痛センター