人間の体において、腰や足は寝ている時以外は常に体重がかかっています。そのため、過剰な負荷が続くことによって腰や足の組織が損傷してしまい、腰の痛みや足の痺れという症状として出現する事があります。
特に、腰の痛みと足の痺れが同時に出現した場合には重篤な状態である場合があるので注意が必要となります。
人間の手足の運動や感覚を司る神経は脳から全身に向けて拡がっているのですが、その経路として首から骨盤までを繋ぐ背骨の中心部分を取っています。
背骨は椎骨と呼ばれる小さな楕円形の骨がいくつも連なって構成されています。その際に、手の運動や感覚を司る神経は首部分の椎骨の隙間から両手へと拡がっています。
そして、頸椎捻挫や脊髄損傷などで頚部が損傷すると、頚部の痛みだけではなくその部分を経路としている神経機能にも影響を与えるようになります。それが運動麻痺や痺れというような神経症状として出現するようになります。
同じように足の運動や感覚を司る神経は腰部付近の椎骨から両足へと拡がっています。そのため。椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など疾患や事故により腰部がダメージを受けると、腰の痛みや足の痺れという神経症状が出現するようなり、症状が進行すると運動麻痺が出現し歩行に支障をきたすようになります。
腰の痛みとなるとまずは整体などで治療を考える方もいますが、このような神経症状が原因である場合には整体で行うような徒手療法では改善は期待できません。脊椎治療の専門家がいる整形外科での早期診断と治療が必要となります。
椎骨による神経圧迫が原因である場合には、外科的手術をして除圧する以外には根本的な解決法はありません。手術を行い、その後リハビリテーション療法により、神経が圧迫された事により低下した運動機能や異常をきたした感覚機能の回復訓練を行っていくことになります。
このような除圧を行う手術には椎弓形成術をはじめ何種類かの術式がありますが、どれも高度な技術を必要とするものであり信頼できる専門医にかかる必要があります。
腰の痛みや足の痺れが出現した際には、それが単に疲労感によるものなど単純な原因として決めつけるのではなく、注意深く経過を観察して、長引いたり状態が悪化するようであれば早期に整形外科を受診する必要があります。
治療が早ければ早いほど運動機能の予後は良好で、効率的な回復のためには早期からの適切な診断と治療を受ける必要があります。
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