腰椎椎間板ヘルニア自覚症状

腰椎椎間板ヘルニアの主な症状は、坐骨神経痛や腰痛、感覚障害、冷感、筋力の低下などです。重度の場合は、排尿障害や頻尿、便秘、インポテンツなどを起こすこともあります。通常は片側の臀部から足にかけて強い痛みやしびれを感じることが多いのですが、ヘルニアが巨大な場合は両側に強い痛みやしびれが出ることがあります。また、せきやくしゃみをした時にも強い痛みを感じます。

腰椎椎間板ヘルニアの自覚症状には、短時間でも立っていると辛く感じる、15分くらいでも椅子に座っていると辛く感じる、30分以上歩くと腰や足が痛くなる、前かがみの姿勢をとると強い痛みを感じる、下肢の一部が触っても間隔が鈍くなる、座った状態から立ち上がる時辛いと感じる、などがあります。

腰椎椎間板ヘルニアの原因は様々ですが、良く挙げられるのは日常生活のちょっとした動作です。具体的には、中腰で重いものを持とうとした時やゴルフのスイングなどで腰を強くひねった時、長時間同じ姿勢で座っていた時、などです。

また、普段の姿勢が悪いと背骨や骨盤がが歪んでしまうので、それが原因となることがあります。体の歪みは腰痛だけでなく、消化器系の病気を引き起こすこともあるので注意が必要です。その他に、骨や椎間板の老化が原因となることもあります。骨の老化は加齢による場合が多いのですが、偏食によるカルシウム不足が原因となることもあるので、若い人も注意が必要です。

腰椎椎間板ヘルニアの治療は、通常は保存療法から行います(緊急に手術が必要になることもあります)。急性期は、消炎・鎮痛剤や筋弛緩剤などを使用して痛みをやわらげながら、コルセットや腰痛ベルトなどで固定し、安静にします。この時、痛みをコントロールするためにブロック注射をすることもあります。

ブロック注射とは、神経の伝達経路に局所麻酔剤を注入することで痛みの伝達をブロックするものです。急性期を過ぎると、温熱療法や低周波治療、牽引療法などを行います。また、医師の指導によるストレッチなどを行うこともあります。これらの保存療法を行えば80~90%の人は症状が改善されます。

整形外科で治療を行っても症状が改善されない時は、整体やカイロプラティック、鍼灸、整骨院などで治療を受けることにより症状が改善されることがあります。ただし、整体などで治療を受ける時は、かえって悪化してしまう可能性もあるので、信用できる所を選ぶことが大切です。

堺肩こり・腰痛センター