五十肩の初期にそれ以上悪くならないためにできること

五十肩の初期と言うことは、五十肩の痛みを自覚し始めた時期ということでしょうか?つまり急性期ということですね。うーん、それはかなり難しいですね・・・。

五十肩の経過

前回のブログにも書きましたので、参照してみてください。

五十肩は、何らかの原因で肩関節(関節包、靭帯、腱、筋肉など)に炎症が生じて、痛みや可動域制限が生じます。主な炎症部位の病態は、上腕二頭筋長頭腱炎、棘上筋の石灰化、癒着性関節包炎、肩峰下滑液包炎などです。

また、強い肩の痛みを繰り返し訴える場合は、他疾患との鑑別が重要です。腱板断裂、石灰性腱炎、変形性肩関節症、絞扼性神経障害、頸椎疾患、神経原性筋萎縮症、腫瘍性疾患、内臓からの関連痛に注意が必要です。

急性期、慢性期、回復期と移行していきますが、お一人お一人各期の長さは違います。それは炎症の度合い、その炎症からの回復力が違うからです。急性期の状態でだいたい予測はつきます。急性期に安静痛や夜間痛が強く出る場合は、予後(その後の経過)が悪くなると思われます。長期戦を覚悟すべきですね。

五十肩の初期ということですので、急性期の対処法について述べたいと思います。

急性期の症状が軽い場合

炎症症状は上記のとおり、個人差があります。幸い痛みが軽く、安静痛や夜間痛がなく、腕を使っていてある角度になると痛みが出る程度なら、まず、痛みの出ない範囲で腕を使うよう注意しましょう。

間違えても、腕を動かしたときにカクカクと音が鳴る場合は、無理にその音を鳴らすようなことは止めてください!これをされる方は案外多いのです。肩に限らず首も鳴らす方が多いですね。鳴らすと楽になる感じがするのでしょうね。しかし、これは完全に間違った思い込みなのですぐに止めてください。百害あって一利なしとは正にこのことです。

ひょっとしたら炎症を起こしていなくて、筋・筋膜性の痛みである場合もあります。この場合は、五十肩のような痛みであっても五十肩ではありません。しかし、厳密な判別は難しいため、整形外科では五十肩と診断されている可能性が高いです。施術1回で劇的に症状が改善する場合は、恐らくこのケースだと思われます。五十肩の急性期で1回で改善することはあり得ません。

このケースなら、当院のDRTで劇的に変化しますので、是非ともお越しください。何でもそうですが、五十肩と言っても肩だけが原因であるとはまずないです。そうなる原因は、やはり全身のバランスが崩れることによる肩への負担ですので、全身調整が必要です。だからこそDRTは最適なのです。

急性期の症状が重い場合

・何もしていなくとも肩から腕にかけて重だるい
・腕を少し動かすだけでも激痛がある
・眠っているときに激痛で何度も目が覚める
・眠っている姿勢がつらく、手の持って行き場がない
・手を後ろへ回せない
・腕を上に挙げても体に対して90°以下しか挙がらない
・肩がカチカチに強張っている
・痛みのため毎日が憂鬱だ
・上着を着替えるのが困難

以上の症状があると、かなり重症だと思われます。急性期なら、かなり炎症症状が強く出ています。こういう場合は、安静にすることが大前提となります。ただし、安静と言っても全く動かさないのはまずいです。あくまで痛みの出ない範囲では動かしてください。

とにかく炎症が強いということは、肩周囲の軟部組織のどこかが損傷し、それの治癒過程として出ている体の生理反応です。腕を動かして痛みが出るということは、傷口を引っ張っているに等しいのです。だから、痛みのない範囲で動かすということなのです。

さらに重症の場合は、安静時痛です。立位であれば、腕の重さで下へ肩が引っ張られています。この程度の張力ですら炎症部位は耐えられないのです。この場合は、三角巾で腕を吊ってしまいましょう。

臥位であれば、肩が下方へ(ベッド方向へ)引っ張られます。この場合は、肩後面にクッションやタオルを何重にも重ねて敷きましょう。肘を伸ばしていてつらいなら、三角巾をすることにより肘を曲げた状態で保ちましょう。

五十肩の場合、肩関節の前面に損傷部位があることがほとんどですので、肩関節の前面が伸ばされることに注意しましょう。この時期の痛みに対しては、この傷口を修復することが最優先ですので、無理なストレッチや腕の運動は厳禁です。

まとめ

この時期が長引けば長引くほど、その後の経過は悪くなりますので、細心の注意を払いましょう。最悪の場合、凍結肩になりそのまま回復しない場合もあります。その場合は、肩関節受動術という手術を受けなければならなくなってしまいます。そうならないためには、痛みが引いても、そこからが大切ですので、完治するまでしっかり施術を受けてください。重症の場合は、それなりの施術期間・回数が必要となります。


堺肩こり・腰痛センターでは、基本手技であるDRTにより自然治癒力を向上させますので、『つらい腰痛』や『股関節の痛み』に対して、より精度の高い施術が可能です。
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