外国人には肩こりがないって本当?

よくそんな話を聞きますよね。そもそも「肩こり」という概念は日本特有のものではないでしょうか?概念にないものを認識することは不可能ですよね。

そもそも「肩こり」って何?

「肩がこる」という表現がそもそもいつからされるようになったのでしょうか?

一般的なイメージとして、肩こりとは、僧帽筋や肩甲挙筋が緊張して、硬くなり、血流不全を引き起こし、痛みやダルさを感じる状態で、下を向いた作業を長時間すると感じるものですよね。そして、僧帽筋を手でポンポンと叩いてほぐすというイメージが強いです。

しかし、これって、普通「肩」ではないですよね?一般的に「肩」って肩関節のことという認識ではないでしょうか?。僧帽筋は、頸から肩にかけてと背中にかけての大きな筋肉です。この場合の肩とは、やはり肩関節を指します。一般に肩が凝ったと認識するのは、首と肩の間ですよね。そこには『肩井』という肩こりのツボがありますし。

調べてみますと、狭義の「肩」ではこの通りですが、広義の「肩」では肩複合体というものを指すそうです。肩複合体とは、胸骨・鎖骨・肩甲骨・肋骨・上腕骨で構成されています。この定義なら、かなり広範囲の部位を含みますので、肩がこると言っていいかもしれませんね。

私の場合、この僧帽筋が張ったという感覚はあまりなく、どちらかと言えば頸がガチガチになって頭痛になったり、全身だるくなることが多いです。この場合は「首こり」と言うべきでしょうか?あと、肩甲骨の間が凝ったとよく感じます。でも、そこは肩こりとは思いません。背中の張りという認識です。

筋肉が「張る」という発想は分かるのですが、「凝る」という表現は特殊ですよね。日本独特の表現ですよね。いつ頃から言われるようになったのでしょうか?誰かの創った造語なのでしょうか?

「肩がこる」というのは夏目漱石が言い出したというのは本当?

いろいろ調べると、そもそも夏目漱石がこの「肩が凝る」という表現を使い出したということが、あちこちに出てきます。

夏目漱石の『門』(1910年)の一節に、「指で圧してみると、頸と肩の継目の少し背中へ寄った局部が、石のように凝っていた。」とあり、そのことが、漱石起源説の根拠となっているようです。それ以前は、「肩が張る」という表現だったとのこと。

しかし、これはどうも違うようです。

奈河亀輔『伊賀越乗掛合羽』十一段目(新日本古典文学体系『上方歌舞伎集』)に、
『吉(おかな) きつう肩《かた》が凝《こ》つて有《(ある)》さふに厶《(ござ)》り升《(ます)》。
来(金助) サア、その心遣《こゝろづか》いで肩《かた》も凝《こ》る筈《はづ》。様子《よふす》を言《い》ふて聞《き》かしさへすりや、肩《かた》のつかへもさらりと下《さ》がる。』とあります。

これは安永の頃の作品だから、漱石が生まれる90年前ということになります。

また、式亭三馬『四十八癖』三編(新潮古典集成)で、『本が、ヤ、わたしも好きだが、つゞけては毒だ。折ふし休み/\読まぬと、肩が張つて凝つてわるい。』と出てきます。

これは文化十四年の作品です。

記録として遺っているものでは、「肩がこる」の起源は江戸時代のようです。
日常では、もっと昔から言われていたのかもしれません。

漱石だって、日常で使っていたからこそ作品で使ったのでしょうね。

英語では肩こりをどう言うのか?

一般的に肩こりを英訳するとstiff shoulderとなるようです。しかし、実際欧米人にはこれを肩こりとは理解できず五十肩だと思うようです。

では、どう言うのか?

stiff neckあるいはstiff upper backだそうです。
首から肩にかけて全体だとstiff neck and shoulderになるとのこと。

また、tension(張り、緊張)を使うこともあるそうです。

I have some tension on my neck and upper back.
首と背中に少し張りがあります。

まとめ

外国人にも当然「肩こり」という症状はあります。同じ人間なのですから(笑)。ただ、表現方法に違いがあるのです。日本語の肩こりを英訳する段階で通じていないことが多いのです。だから、肩こりのことを聞いても伝わらないのです。

また、肩ということに対する概念が日本人と欧米人では少し違うことが影響していると思われます。欧米人からすると、張ってるのは肩ではなく、首や背中だということです。

「肩こり」とは日本特有の言い回しだということです。つまり「肩」の定義が日本特有で、外国(特に欧米)とは違うのです。


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